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Healthcare Software

[開発事例]国立循環器病研究センター心電モニタ(ECG)集計システム | AmpiTa Project

開発時期:2012年

開発者:AmpiTa Project

開発言語:Visual BASIC言語(Visual Basic 6.0)




背景・概要

 このシステムは、バイタルサインモニタのログデータからアラーム情報を抽出し、集計するものです。

 開発当時の筆者は国立循環器病研究センターに所属し、医工連携・産学連携を担当していました。

 その仕事の延長線上に医療安全・患者安全があり、当時の医療安全室の看護師さんと一緒に心電アラームの研究をしていました。

 何万件、何十万件というログデータから、必要な情報だけを抽出するのが大変ということで、メーカーにも協力要請しましたが断られたので自作したシステムです。




ヒストグラム

 集計のしやすさから、度数分布を自動的に作れるシステムを最初に作りました。

 徐々に機能を更新し、時間帯別などの付加機能も加えて行きました。

 下図のようなグラフは学会発表などで使いやすいように備えたものです。

 残念ながら、患者情報に関わる部分の持ち出しができないので、いま再現することもできませんし、最新のログデータを入手して今どきのフォーマットに合わせることもできません。




手作業より格段に速い

 当時の実務を振り返ると2週間分で40万件くらいのアラームログがありました。

 これをExcelで処理しようとすると、かなり重くなりますし、当時のExcelはたしか6万5千行くらいまでの処理に限定されていたので分割する必要がありました。




おわりに

 医療情報は保護されるべき対象として扱われているため、院外への持ち出しが難しいです。

 当時は院内の人でしたので簡単にアクセスでき、データを活用して安全性を高めることで、自院に貢献できていましたが、今は協力しようにも、ハードルがたくさんあってなかなかできません。

 それでも協力して欲しいという医療従事者の方が居られましたら、お気軽にお声掛けください。

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