開発時期:2007年
開発者:AmpiTa Project
開発言語:Visual BASIC言語(Visual Basic 6.0)
背景・概要
慢性維持透析を中心とした透析室の業務管理用に開発したシステムです。
当時の筆者の勤務先であり、自身の業務改善のために作り始めましたが、途中から看護師や用度課の要望にも沿うように調整したため、ボタンがバラバラに増えた感じになっています。
メイン画面から分岐
当時のVisual Basic 6.0では、このようなユーザーインターフェイスが普通であったと思います。
『データを取り込む』の『データ』とは、日機装のFuture Net II(ユーチャー・ネット・2)という透析装置管理システムが吐出するデータです。
クエリを打ち込んだり、サーバにアクセスしたり、色々としながらデータを取得していました。
倉庫関係は、透析室の入出庫だけでなく、透析患者への使用実績をFuture Net IIから取得し予実突合をしていました。
保険償還の付いた製品を使用した場合は請求漏れや違算がないようにチェックも行っていました。特に違算は審査支払機関から突き返されたときに事務の手間が大きく、貰えるものが貰えなかったり、労務費で赤字になってしまう可能性があるため、一発OKを貰えるように努めていました。
看護部の記録に歩調合せ
2007年ですのでDXなどという言葉は在りませんでしたが、おそらくDX的な仕事であったと思います。
透析室に来ている看護師は、透析室所属ではなく看護部所属であるため、毎日看護部への報告が必要でした。
看護部では独自フォーマットを持っているため、そのフォーマットに合うように記録を作る必要があり、看護師が毎日手書きしているのを見ていました。
そこで、Future Net IIから取得したデータで自動的に看護日誌が作成できるようにプログラムしました。
これにより毎日30分程度の時間短縮、年間300日以上の透析室業務で150時間の時間短縮、時給2,000円とすれば30万円のコストカットに成功したと考えられます。
おわりに
業務上で不便や不満があっても、それをICTで解決しようとなると、ICTの知識が必要だと考えてしまいます。
筆者はボランティアで改善に協力していましたので、職場にそういう人がいれば、頼んでしまった方がラクだと思います。
困っている医療従事者の方々、作ると約束はできませんが、AmpiTa Projectへお気軽にご相談ください。