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AmpiTa Software

[特徴]非専用化(汎用化) | 安否確認システム | AmpiTa Project

 今日は AmpiTa の 非専用化、すなわち汎用化 についてご紹介します。

 なぜ、非専用化を目指したのか、どの部分を指して多用途と言うのかを紹介させて頂きます。




AmpiTaの多用途化の経緯

 2013年に開発したAmpiTaの初版は、安否確認に特化しています。
 使用できる端末は限定的、連絡できる情報も限定的でした。

 当時の課題は、使用できる人が少ない事でした。
 わざわざAmpiTa使用のための訓練を実施する必要があり、1回訓練したくらいでは一時的な記憶になってしまい経時的に使えなくなってしまいます。
 『災害は忘れた頃にやってくる』という言葉になぞると、AmpiTaの使い方を忘れた頃に使用機会が訪れてしまい、連絡ができないという可能性がありました。

 使い方を忘れないためには反復的な訓練が必要であると考えた当プロジェクトでは、平時に利用できる機能の充実に取り組むことになりました。




非専用化の経緯

 平時利用による訓練と同じくらい重要であったのが非専用化です。

 初版のAmpiTaはメーラーソフトを使い、電子メールとしてテキストデータの入力が必要でした。

 2013年はまだまだガラケーが多い時代、LINEも普及していない頃ですのでガラケーやスマホを持っていれば、ほぼメールアドレスを常用している時代でしたので、メーラーソフトでの連絡に関するハードルは情報端末保有か否かというレベルでした。

 あれから10年で情報端末は圧倒的にスマホが多くなり、LINEなどSNSを常用する人はメールアドレスを使わない、持っていないという時代になりました。

 スマホやパソコンの普及率は高い、メールなどのソフトやサービスは入れ替わりが早いことを鑑みた非専用化・汎用化の必要性を感じました。




個人のアカウント不要

 現行のAmpiTaはメールアドレスが不要になりました。これにより、個人の私用アドレスを他人に知られることがなくなりました。

 グループLINEでの情報共有機能を搭載していますが、そこに参加しなくてもAmpiTaは使えますので、LINEのIDを強制的に知られることはありません。


個人認証しない仕様

 AmpiTaは個人認証しない仕様になっています。

 性善説に立ち、非常事態が発生しているときになりすましをしてまで安否を連絡する人は居ないだろう、と考えています。

 それよりも、安否確認画面を開くためのIDやPasswordを忘れてしまって連絡できない方が問題であると考えています。




居合わせた他人

 AmpiTaでの連絡仕様は以下のとおりです。

  • ブラウザがあれば安否確認画面にアクセス可
  • 安否確認画面でのログイン(個人認証)は無い

 すなわち、居合わせた他人の情報端末から安否等を連絡することも可能です。

 患者群では情報端末を持っていない人が多いため、この『居合わせた他人』の端末を使う事については2013年当時から対応していますが、メールアドレス不使用により、その協力に関する抵抗感を減らすことができました。




専用サーバ不要、レンサバOK

 AmpiTaはウェブサイトを使うシステムですが、専用サーバを用意する必要はありません。

 私たちは月額500円未満のレンタルサーバでも動作確認しています。
 維持費は安く、管理手間は少なく、使い勝手は良く、それらを総合すると廉価なレンサバが適していると思います。

月額500円のレンサバ詳細はこちら


既存サーバの借用OK

 AmpiTaは法人や組織で利用されると思いますので、すでにレンサバ契約をお持ちの場合が多いと思います。その一部を使うことで新たな費用負担は発生しません。

 報告される安否情報は自由コメントを簡潔に述べれば容量は1件あたり10KB程度です。
 100人の会社で1000KB程度(約1MB)、1,000人の学校でも10MB程度です。

 前述の500円未満のレンサバ(さくらのレンタルサーバ・スタンダード)でもサーバ容量は300GBありますので、10MB(約0.01GB)のデータを保存するスペースは容易に確保できます。




おわりに

 AmpiTaは安否確認システムです。

 安否を確認するために難しいことは考えたくないのではないかと思います。

 なるべく汎用的に、平易に、簡単になるようAmpiTa Projectでは努力を重ねています。

 サーバの汎用化については、さくらのレンタルサーバを2種類借りて実験をしました。月額500円未満のスタンダードでも、2千円程度のビジネスでも、どちらでも動作に差はみられませんでした。

 レンタルサーバの構造がわからないので明確なコメントはできませんが、仮にスタンダード用サーバとビジネス用サーバが別々にマネジメントされていて、両方が同じサイズのストレージだとすれば、スタンダードのサーバはビジネスより2倍以上契約者数は多くなります。これがトラフィックに影響するかどうかわかりません。

 自社で専用サーバを持つ意味は大きいかもしれませんが、被災しているときにサーバの面倒まで見ていられないのではないかと考えると、廉価なレンサバに意味がありそうな気がします。